10月16日(水)から10月27日まで2人展「大森博之・伊東明日香|十月の椿」を開催いたします。場所は横浜石川町駅にあるgallery fu になります。
HP→https://galleryfu.com/information/77446/
私は、花をモチーフに描くことは良くあるのですが、今回は、椿の花をビーズや貝殻、絵具などを使用して制作しました。
椿の花は寒い冬でも葉が枯れることなく、冬から春にかけて堂々と花開き、最後は首からポトリと落下して終わりを迎えます。そのような椿の生き様が私にはとても理想的だと感じています。自分の中で葛藤している事柄を一部品ずつ思いをのせて、新たな椿の花を作り上げていきました。
お相手の大森博之さんは今回初めてお会いしたのですが、人生の先輩であり作家の先輩でもあり、打ち合わせの段階から沢山のお話しを聞かせて頂きました。以下今回の展示についてのコメントになります。
人間の肉体の一部を模した自身の彫刻について、彫られたそれぞれの器官は「外見の物語に取り込まれ、多くは存在を忘却してしまう」と言います。そして「美術作品が現実から虚構へと誘うだけでなく、やがてその虚構から現実へと戻ってくる力、夢から覚める感覚をより強く感じる」と言います。それは私たちに自身の体から離脱し、外側から傍観している感覚を呼び起こさせます。
彫刻作品と絵画作品が合わさることで、個の作品では生まれない空気感が漂う空間となると思います。
お時間ありましたら、ぜひお越しください。
よろしくお願いいたします。