色界(仮)制作過程③

今日は不死鳥の周辺を攻めました。
昨日も書きましたが不死鳥の羽は炎のような、煙のようなもので出来ています。

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私は写実ではなく、様式美を取り入れた画風です。
以前ブログで書いた、深川不動尊でみたお焚き上げの炎を思い出しながら描いています。
様式美も意識しますが、プラスその時の心情も大事にしています。
心情は、炎をみたときの非日常的な感覚や、同じ形がひとつとない炎が、上へあがっては消えていく感じです。
動きも止まることがありません。永遠に生まれては消えていく感じです。すべての生き物と同じです。
儚いような、美しいような、強いような、様々な感情が炎から感じとれます。

また、ブログには書いていませんが、昨年の夏、江の島の不動明王にお線香をあげたときの、煙の軌跡の美しさに感動したときのことも思い出しながら描いています。
誰もいない真っ暗な部屋に、ものすごく大きな不動明王が上から私を見下ろしていて、外からの光がほんの少しだけ、差していました。
そのときにお線香をたいたのですが、暗闇に煙が漂いながら上へのぼっていくのを目で追いかけると、
不動明王と目が合うのです。そのとき私の胸の中で色々たまっていたものが、全部涙として流れてて浄化していきました。
こんなこと初めてて、誰もいなくて良かったと思いながら、涙がどんどん溢れてきました。
大学の古美術研究で、教授がある仏像をみたときに涙がこぼれ落ちた。という話しを学生のときに聞いたのですが、
当時そんなこともあるんだ、としか精神が幼い私は感じられず。この歳になってやっと理解することが出来ました。

不死鳥はこんな風に、全身全霊で感じたことを思い出しながら描いています。

不動明王のときくらいかな、静かなところで一人で向き合う時間を大事にするようになりました。
そもそも全身全霊で感じたことって、どれくらいあるかな?

これを改めて見直すことは、結構大事なことかもしれませんね。
遊び、仕事、恋愛、勉強、趣味…etc

明日も不死鳥攻めます~!!

[ 色界(仮)制作過程③ ]制作過程,未分類,風と共に去りぬ, , , 2020/01/12 20:07