樹木希林さんの「遊びをせんとや生まれけむ」展

樹木希林さんの「遊びをせんとや生まれけむ」展を横浜そごうでみてきました。平日の19時くらいでしたが、会場内は沢山のお客さんでいっぱいでした。さすがに女性が8割、男性が2割くらいでした。

kikikirin

数年前から横浜そごうでは樹木希林さんの映像がよく流れていました。年齢を脱ぐ。冒険を着る。アドバンストモード。というメッセージが添えられていて、何人かの大人の女性がじーっと見入っているのをよく見かけました。世の中の常識に縛られていない、自由な生き方に憧れをもっている人が沢山いるのかな?と思っていました。
展覧会会場は、部屋ごとにテーマがあるのですが、言葉の道と一個人の部屋が特に印象的でした。
着物も沢山飾ってあり、撮影の合間に着物をリメイクしていたり、自らデザインしたりとおしゃれを楽しんでいるんだなってわくわくしながらみました。
物も増やさない、そしてまたあるものは最後まで使い切る。テレビがブラウン管だったことには驚きました。
人間もそれと同じだそうです。十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きると言葉を残しています。このような感覚を持つようになったのは、病気になって命が限りあるものだということを認識したからだそうです。
私も父が病気になったとき、笑えること、身体が動くこと当たり前のことの大切さをすごく学びました。
だから少々へこたれてても、身体が動くじゃない、感情があるじゃないと気持ちをきりかえることが出来ます。
樹木希林さんは女優さんで確かに一般の人よりはお金を稼いでいるかもしれません。
でも、粗食や着物をリメイクすることや、古いものを大事にすることって、お金がなければできないことではありません。私も絵を描いていなければ、もっと衣服を沢山つくりたいです。着物も古着やさんで昨年、1000円で購入したのですが、時間がなくて、まだ押し入れで眠っていますが。。。
着物って絹ですし、デザインもかっこいいですし、長持ちもするので、いずれは着物の生地で出来た衣服に変えていきたいです。最近はアクリルやポリエステル生地ばかりで、直接肌に触れるものは綿や絹の方が断然身体にしっくりくるのです。
話しを戻しますが、ゆとりのある芝居はどこからくるのでしょうか。という質問にお芝居の他に生活の基盤があるからと答えています。樹木さんの場合は家賃収入。私も絵を描きながら、講師をしていますので内容は違うかもしれませんがすごく共感できます。色々なアーティストの生き方があると思いますが、私の場合も何か別に基盤があると制作するにもゆとりが出来るのですよね。
ただそれもいつどうなるかわかないから、できれば義務教育のときに自給自足の方法と衣服をつくる術をもっと教えてほしかったなと思います。
樹木希林さんの「遊びをせんとや生まれけむ」展は横浜そごうで1月26日まで。芸術家の方にも本当におススメの展覧会です。
https://www.sogo-seibu.jp/yokohama/topics/page/museum-kikikirin.html

[ 樹木希林さんの「遊びをせんとや生まれけむ」展 ]展覧会,風と共に去りぬ2020/01/25 00:28