即位礼正殿の儀


10月22日『即位礼正殿の儀』が皇居正殿において行われました。
22日は朝から雨が降り続いていましたが、平成5年のご成婚パレードのときのように、きっと雨が止んで、太陽が顔を出すのでは?と思っていましたが、、、。やはり、即位礼正殿の儀の始まりと同時に雨が止み、大きな7色の虹がかかりました。
あんなに激しい雨が降っていたのに、虹までかかるなんて、神秘的ですね。

平成5年、皇太子徳仁親王(今上天皇)と雅子様がご結婚されました。雅子様が中学高校時代ソフトボール部だったことを知り、当時中学生でソフトボール部だった私は、雅子様に子供ながらに親近感を持っていました。沢山あるスポーツからソフトボールを選ぶ女性は、なかなか珍しいのです。また男性ばかりの外務省で働いていた姿がとてもかっこよくて、素敵な女性だなと思ったことを憶えています。

それから、数年がたち、私が大学生のときのことです。赤坂の方に用事があり、少し時間が空いたので、赤坂迎賓館を見に行こうと、まだスマホの時代ではないので、道路標識を頼りに一人で歩いていました。
その日は曇りの日で、知らない道を一人で歩いていると、私の横を白バイが通りました。しかも何台も。そのあと黒い車が通り、「あれ?このシチュエーションテレビでみたことがあるぞ」、「赤坂といえば赤坂御用邸」「もしかして皇室の方がこれから通るのでは?」周囲を見渡しても私しかいない、とっさに自分の着ている服をみてしまった笑
マントヒヒかオラウータンがプリンとされた派手なピンク色のTシャツに、ジーンズ、スニーカー。。。思わず苦笑い。

そうこうしているうちに、なんと雅子様がお乗りになっている車が、私の目の前を通りました。さっきまで緊張していたのですが、自然と一礼しました。そしたら雅子様が車の中から笑顔でにこっと微笑んでくださったのです。
それから、1分くらいしたら、なぜか今度は車がバックしてゆっくり戻ってきます。少し先で事故があったみたいで、心配そうな表情の雅子様がまた私の前を通りました。また私は一礼して、雅子様も再び笑顔で微笑んでくださいました。
雅子様の笑顔は春の陽気のような温かな笑顔でした。そのとき、笑顔ってなんて素敵なんだろう。私も誰に対してでも、笑顔ができるようになりたい。と思ったことを憶えています。※写真のお花は雅子様のお印のハマナスです。

虹の話しに戻りますが、日本神話にでてくる、この国をつくったとされているイザナギとイザナミは、虹の橋を渡って下界に降りてきたといわれています。また22日は日本の象徴でもある、富士山も初冠雪。神様は日本国を見守っているんだなと、自然と調和しながら生きていくことの大事さを改めて伝えられているように思いました。

私は芸術家ですし、何も描かれていない真っ白なキャンバスになにかを表現することが日常的です。ですので日々色々なことを想像したり、疑ったりしながら生きています。現代社会で生きていると、自分達の目の前でおこっていること、インスタントに手にはいること、結果のみを重視しがちです。現実を生きることはもちろん大事なことですが、もう少し目にみえないもの、触れられないものをみてみることが、幸せに生きるために必要なのではと思っています。

[ 即位礼正殿の儀 ]風と共に去りぬ2019/11/11 00:54